【メイプル2】サービス終了と、このゲームの問題点


メイプルストーリー2のサービスが2020年5月27日水曜日に終了。

まさかネクソンの看板タイトルの続編がこんなにも早くサービス終了するなんて思いもしなかった。不具合が少なく、完成度も非常に高かっただけにとても残念……というかもったいないなと思う。

僕が引退したのがルディブリアム時計塔レイド実装後少ししてから。いつもなら勉強のためにも廃プレイしたゲームの問題点については書くとこなんだけど、このゲームに関しては楽しんでいるプレイヤーも多かったので、あえてダメな点を書いて萎えさせるのが心苦しく、ずっと書かないでいた。

今回、サービス終了ということなので、今日は昔メモした内容をもとに、このゲームの問題点についてまとめたいと思う。




生活系コンテンツのゲーム性が薄い

メイプルストーリー2にはハウジングや釣り、演奏といった生活系コンテンツが一通り揃っているわけだけど、それらはメインコンテンツである戦闘やキャラクターの成長にほとんど関わっていない。

逆にバトルコンテンツの報酬としてハウジングアイテムを得られるといったこともほとんどなく、冒険を進めていくと機能が解放されるというわけでもないのでバトルコンテンツから入ったプレイヤーが興味を持つ機会も少ない。

仮に生活系コンテンツに興味を持ったとしても、独立したゲームとして成立していないのですぐに飽きてしまう。

例えば、牧場経営ゲームって、最初は質素な牧場だけど、畑を作ったり、家畜を育成して得たお金で牧場を少しずつ拡張し、できることが増えていくというのが普通だと思う。でもこのゲームの場合、いきなり全開放状態のサンドボックスモード。拡張はできるもののほぼ課金限定でそこにゲーム性は存在しない。

栽培や飼育に関しては、レベル性ではあるものの全部横並びに存在し、ゲームとしての駆け引きもなく、単純な繰り返し作業となっている。


分かりにくさと面倒くささが介在する採集&製造

アイテムを作るのに必要な素材が複数ティアにまたがっており、何に使っていいかわかりにくい。その上で、1日に採れる上限が決まっているため必要になったら採取するということができない。

下手に何か作ると別の何かが作れなくなってしまうし、2倍採集バフ用のレシピなんかもあり、さらにそのバフも『効果時間<<クールダウン』なので最適化するのが非常に困難となっている。

そのため、素材が足りなくなることや、新レシピが追加される可能性を考えると必要が無くてもとりあえず集めたくなるんだけど、ティアが上がるほど採集できる数が増え、取れば取るほど失敗が出やすくなるため、とてもストレスが溜まる。

だから辞めたいと思うんだけど、ルミストーンのことや、この先のアップデートのことを考えるとなかなかやめられない。ある程度妥協してもこれだけで1日30分以上消費してしまう。

そのため『やると得する』でなく、『やらなきゃ損するかも』と思える日課となってしまっている。


急に上がった難易度とアップデートパターンの懸念

このゲームは典型的なIDゲーだったわけだけど、難易度的には割と緩く、武器のインフレも激しいので少し待てばさらに攻略が楽になるゲームだった。

そして、この手のゲームの傾向として、PTプレイが前提の設計であるため、プレイヤーがばらけるとゲームとして成立しない。アップデートというお祭りに参加できないと楽しんでもらえないから、アップデートと同時に今までの価値観をリセットすることでプレイヤーを横並びにさせる。

だから、今までの装備がゴミになるのは仕方がないんだけど、その度合いがあまりにも大きすぎた。

新しく実装されたルディブリアム時計塔レイドが既存の装備を最高まで強化させても難しい難易度だったため、攻略したいなら高い金を出して新装備を購入するのが最善の手となってしまった。

イマハマンション的に言うと、アプデで上の階層が追加されたけど階段はなくて、上に行くには壁をよじ登るか、1Fに戻って有料エスカレーターを使うかの2択みたいな状況。

しかし、マーケットから購入するという選択は、今まで努力してきたプレイヤーにとっては苦労が報われず、だからといって、早く攻略しなければ機会損失につながるため不満が大きかったと思う。

また、新しい装備の強化に必要なアイテム(オニキス)の数も多すぎた。

アリとキリギリスを想像してもらいたいんだけど、複数キャラによるオニキス、カオニキス集めは冬の到来(アプデ)に備えての行動だったともいえる。でも、実際に到来した冬というのは想像以上に厳しいもので、蓄えていた貯蓄があっという間になくなってしまった。

これは装備にオプションを付与するためのクリスタルにも言えることで、次に実装される装備が今の装備を無にすると分かっているのに、長い時間かけてオプションを付与するというのはモチベーションが上がらない。

アリとキリギリスの理論でいえば、新装備はほどほどに次のアプデに備えたくなるわけだけど、その次もあるわけで、結果的にゲームをプレイするための目標が定まらなくなってしまった。


コンテンツは多いのに価値のあるコンテンツが少ない

メイプルストーリー2には上記の生活系コンテンツやエンドコンテンツ、フィールドボス狩りの他にも、フィールド金策(ポケモン&クエストアイテム集め)、トレバ稼ぎ、勢力任務といったものが存在する。

まず、フィールド金策に関してなんだけど、これはアプデと同時に金銭効率が下がってしまった。

ペットは、新規に実装されたものが微妙だったため、エサ需要が上がらず、エクセレントペットもIDで算出されるペットの方が優秀だったため、需要が満たされるとともに値下がりが続いた。

クエストアイテムは本来なら勢力任務で使い道が増えたことで値が上がりするはずだったんだけど、クエストギミックを利用した大量算出が発見されの一部のアイテムの価格が暴落してしまった。

トレバに関しては、報酬が数あるアバターの中の一つだったり、数ある乗り物の中の一つを得られるだけに過ぎない。こういった、自己満足系コンテンツはゲーム自体が過疎っていると
・苦労しても見てくれる人がいない
・たとえ見て貰えたとしてもどれだけ大変なのか理解してもらえない
・結果、苦労して得たものが評価されない
となってしまい、やる価値の無い本当に無価値なものになってしまう。

勢力任務に関しては目玉アイテムがオプション変更権で、1週間やっても課金アイテム数百円分、それも、課金で購入したものよりもいいオプションが付きにくい可能性もあって、これにお得感を感じるかというと微妙なところ。

ソシャゲではスタミナ自然回復や無料ガチャなどで毎日数千円ほどのお得感を味わえるのに対してあまりにも少ない。

オンラインゲームはプレイに対していかに高い価値観を感じさせるかが重要なのに、BOTだけでなく、もともとのゲームデザインからして価値を感じにくい作りになってしまっている。


まとめ

このゲームの問題点というのは沢山あるけど、特に目につくのが業者に経済を握られている点。

ブラックマーケットを見ればどれだけBOTが走っているのか一目瞭然。これのせいでサブキャラによるID周回や、フィールド狩りによる金策に低い価値観が付与されてしまった。

では、BOTには難しい高難易度IDはどうかというと、この手のコンテンツは常にギスギスするリスクがあり、何よりプレイヤーの民度が大事になる。しかし、これだけBOTがやりたい放題のゲームでマナーやモラルの取り締まりができるとはとても思えない。

その上で、アップデートによる難易度の上昇と装備のインフレが激しすぎて、買ってしまった方が早いというカタルシスの得られにくい調整がさらにやる気を奪っていく。

売りの生活系コンテンツはたしかに充実しているものの、それ自体にゲーム性が無いのですぐに飽きてしまう。ゲームというかコミュニケーションツールといった感じ。

やり込み要素である自己満足系コンテンツは過疎ってしまえば無価値であり、取得制限のある面倒くさい採集製造コンテンツは一度辞めると復帰の足かせになる。

なんというか、様々な問題がシナジー効果を生み出し、負のスパイラルを形成してしまったことがこのゲームの最大の問題だったのではないだろうか。

今回書いた問題点は、ほとんどが『ゲーム論』で触れたことのある内容なので、気になった人は目を通すことをお勧めする。


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